平成28年度 新潟県の交通事故発生状況について  弁護士 江幡 賢

「平成29年3月9日に,道路安全性検討委員会事務局から,「平成28年度 新潟県の交通事故発生状況」という資料(以下,「資料」といいます。)が発表されましたので,その内容から,個人的に興味を持った点を簡単にご紹介させていただきます。

まず,資料には,新潟県内で発生した死傷事故の件数がまとめられていました。発生件数をご紹介すると,以下のとおりになります。
 平成16年 1万4700件
 平成17年 1万4948件
 平成18年 1万3903件
 平成19年 1万2791件
 平成20年 1万1750件
 平成21年 1万0589件
 平成22年 1万0011件
 平成23年   8983件
 平成24年   8383件
 平成25年   7556件
 平成26年   6317件
 平成27年   5345件
死傷事故の発生件数をみると,平成17年は1万4948件でしたが,平成27年にはその約3分の1の5345件まで減少していることがわかります。これは,全国の交通事故減少率よりも減少率が大きいそうです。
その理由として,資料には,平成16年の罰則強化(走行中の携帯電話使用の罰則引き上げ等)と平成19年の罰則強化(飲酒運転による罰則引き上げ等)の影響が指摘されていました。 資料には記述はありませんでしたが,個人的には,衝突防止システムの開発等,自動車の安全性能向上も交通事故の減少の理由となっているのではないかと感じています。

次に,新潟県内の重大事故率についてもまとめられていました。
平成27年の全事故に占める重大事故(重傷事故+死亡事故)の割合は,全国の重大事故率が7.6%であるのに対し,新潟県の重大事故率は12.5%でした。
つまり,新潟県の重大事故率は,全国の重大事故率の約1.6倍となっており,新潟県で発生する交通事故は,全国に比較して重大事故が多いことが報告されていました。

新潟県の交通時の件数は,以前に比べると,大幅に減少しているようですが,未だに新潟県内で年間約5000件の人身事故が発生しているのが現実です。また,新潟県の交通事故は,全国平均と比較しても重大な事故が多いようです。
弊所の弁護士は,交通事故でお怪我をされた被害者の方々が十分な補償を受けられるよう,日々研鑽を積んでいます。交通事故被害でお困りの方は,お気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

江畑  博之
江畑  博之
昭和56年新潟県燕市生まれ。平成14年新潟大学工学部化学システム工学科へ入学。卒業後、平成18年東北大学法科大学院入学する。司法試験に合格後は最高裁判所司法研修所へ入所し弁護士登録後、当事務所へ入所する。交通事故被害者が適切な賠償額を得られるよう日々、尽力している。
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江畑  博之

江畑  博之

昭和56年新潟県燕市生まれ。平成14年新潟大学工学部化学システム工学科へ入学。卒業後、平成18年東北大学法科大学院入学する。司法試験に合格後は最高裁判所司法研修所へ入所し弁護士登録後、当事務所へ入所する。交通事故被害者が適切な賠償額を得られるよう日々、尽力している。

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