大腿骨転子部骨折について
大腿骨転子部骨折とは
大腿骨の上部の部分(ふとももの骨と骨盤との間の部分,脚の付け根の部分)は,骨頭,頚部,転子部の3つ部位で構成されます。転子部は,この内一番下部にある太くでっぱりのある部分のことです。かかる部位を骨折した場合に大腿骨転子部骨折といいます。
大腿骨頚部骨折と同様に,高齢者に多い症状です。
検査方法
XP撮影で診断します。
治療方法
手術により固定具を使用することが一般的で,人工骨頭置換術が選択されることはないとされています。骨折のタイプにより,DHS,エンダーピン,ガンマネイル等,どの固定具を用いるのかが選択されます。
考えられる後遺障害
可動域制限が伴えば,機能障害として10級11号や4分の3以下になった場合には「1下肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの」として第12級7号が認定される可能性があります。
また,骨折部位が変形したまま癒合し,脚の長さに違いが生じた場合,5cmの違いは第8級5号,3cm以上は10級7号,1cm以上であれば13級8号に認定される可能性があり得ます。
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江畑 博之
昭和56年新潟県燕市生まれ。平成14年新潟大学工学部化学システム工学科へ入学。卒業後、平成18年東北大学法科大学院入学する。司法試験に合格後は最高裁判所司法研修所へ入所し弁護士登録後、当事務所へ入所する。交通事故被害者が適切な賠償額を得られるよう日々、尽力している。
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